マネジメントの基本と原則

2019.09.20 インナー☆ブランディング

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今回より、一人ひとりが成長し組織活動に貢献する、インナー☆ブランディング型の人材育成を推進する上で、基本となる考え方を複数回にわたって紹介していきます。

「マネジメント」とは

「マネジメント」は、組織活動において最上位のコンセプトであり、日々使われている経営用語です。しかし、この経営用語ほど解釈にバラつきがあり、説明が難しい用語はありません。

「マネジメント」の概念は、ビジネス界にもっとも影響力をもつ思想家として知られるP.F.ドラッカーが、1900年代中期に米国GMよりマネジメントの研究を依頼されたこときっかけに、様々な国や機関のコンサルティングに取り組む中で体系化されてきました。

ドラッカーはマネジメントについて次のように語っています。
出典:『エッセンシャル版 マネジメント基本と原則』ダイヤモンド社刊「日本の読者へ」P1~2

第一に、マネジメントには基本とすべきもの、原則とすべきものがあるということだった。

第二に、しかし、それらの基本と原則は、それぞれの企業、政府機関、NPOの置かれた国、文化、状況に応じて適用していかなければならない。英語文化と仏語文化の共存が大問題であるカナダの政府機関再編での経験は、日本の自治体の再編、国との関係の再構築についての助言という私の次の仕事には役に立たなかった。同じように歴史のあるアメリカのグローバル企業の組織構造は、たとえ同じ産業にあっても、創業間もない日本のベンチャー企業の参考にはならなかった。

そして第三に、もう一つの、しかもきわめて重要な「しかし」があった。それはいかに余儀なく見えようとも、またいかに風潮になっていようとも、基本と原則に反するものは、例外なく時を経ず破綻するという事実だった。基本と原則は、状況に応じて適用すべきものではあっても、断じて破棄してはならないものである。
(引用了)

マネジメントの基本と原則とは

では、「マネジメントの基本と原則」とは一体どのようなものでしょうか。

その基本と原則を正しく理解するために、Six Stars Consultingでは、ドラッカー自身から最も親しい友人であり、日本での分身とされてきた翻訳者、上田惇生氏(故人)とともにドラッカー学会を創始し、ご自身でもマネジメントの実践を通じ、その教えを発展させている、ドラッカー学会理事井坂康志氏を講師に迎え、「横浜でドラッカーマネジメントを学ぶワークショップ“はまドラ”」を2017年よりスタートしました。

そのワークショップの中で、井坂先生は基本原則の全体像を次のような図を用いて解説されています。そして、「その順番が大事である」と説かれています。

図の右側①~③は、その原則の中でも根幹となる「マネジメントの役割」についてです。

一人ひとりがその成長を通じ組織に貢献していく、インナー☆ブランディング型の育成では、理念を組織活動の基盤に位置づけますが、それは、ドラッカーの「①自らの組織に特有のミッション(使命)を果たす」という見方をもとにしています。

また、「②仕事を通じて人を生かす」という考え方を具現するための組織活動は、トップダウン、ボトムアップのどちらかに偏ることなく、相互に有機的に連携していくことを意味していると捉えます。そのため、お互いが、経営目標(指標)の先(③社会の問題について貢献する)を見据え、それぞれの立場で役割を果たしながら質の高いコミュニケーションを図っていくことが必要となると捉えています。

今回は、基本原則の中でも最も重要な「マネジメントの役割」を中心にお伝えしました。
次回は、「目標によるマネジメント」について紹介します。

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  「はまドラ」開催のご案内
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学んで貢献
テーマ:アートとしてのマネジメント~なぜ今マネジメントに「アート」が必要なのか
日時:2019年10月19日(土)13:00~16:45
会場:開港記念会館 9号室
参加費:1,000円(費用は全て令和元年台風被害にあった地域のために役立てます)
お申し込み方法:こちらのページにてワークショップの詳細をご案内しております。
なお、お電話でもお申し込みを承っております。
(045)222-0737までお気軽にお問い合わせください。
平日9:00~18:00