目標によるマネジメントの構造

2019.10.11 インナー☆ブランディング

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本コラムでは、一人ひとりが成長し組織活動に貢献する、インナー☆ブランディング型の人材育成を推進する上で、基本となる考え方を複数回にわたって紹介しております。

前回「社員が知りたいこと」では、目標によるマネジメントの考え方を「戦略的人材育成」の面から紹介しました。その中で、欧米では社会に出るまでの教育の中で、自立するための考え方や方法を学び、自身の方向性(キャリア観)などをもった上で組織を選び、求められる成果や役割が明確な中で目標を捉えることを紹介しました。

一方日本では、近年になりキャリア教育が導入され、個人が自身の価値観や強みなどをもとに組織を選ぶようになってきましたが、自立できるまでには至っていません。
また、組織内で育成や評価の役割を担う管理職世代の多くは、キャリア教育導入前から組織に属しているため、自立的にキャリアを形成していくという考え方そのものが感覚として理解しづらいようです。

以上のような背景から「目標によるマネジメント」が日本で導入された際、個人の観点が抜け落ちてしまったため、本来の目的とは大きくズレた枠組みだけに焦点があたったといっても過言ではないでしょう。

本来の「目標によるマネジメント」とは
そこで改めて「目標によるマネジメント」を理解するために、コンセプトの創案者である、P.F.ドラッカーの言葉と、それを元に作成された構造図を紹介します。
(構造図作:ドラッカー学会 理事 井坂 康志 氏)

この構造をもとにすると、
・組織(上司)側から示すことは、「組織としての目的・使命」
・本人がすべきことは、上司からの情報をもとに「貢献をもとに目標を設定すること」
そして目標は、話し合いの上で決定されるものであること。
これが目標によるマネジメントの構造です。

しかし、上記が機能するためには前出の通り「個人の自立」が前提となります。とはいうものの、その前提が機能しにくい理由がこれまでの目標管理の運用の中にありました。
次回は、目標管理に関する調査データをもとにその課題を紹介します。

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学んで貢献
テーマ:アートとしてのマネジメント~なぜ今マネジメントに「アート」が必要なのか
日時:2019年10月19日(土)13:00~16:45
講師:ドラッカー学会 理事 井坂 康志 氏
会場:開港記念会館 9号室
参加費:1,000円(費用は全て令和元年台風被害にあった地域のために役立てます)
お申し込み方法:こちらのページにてワークショップの詳細をご案内しております。
なお、お電話でもお申し込みを承っております。
(045)222-0737までお気軽にお問い合わせください。
平日9:00~18:00