人手が足りないからこそ伝えたい「接客の基本」

こんにちは。原田由美子です。

今日は、教育担当者、スーパーバイザー、店長、副店長など、スタッフの支援・育成にあたる方とご一緒に、接客の基本について考えてみたいと思います。

先日、ランチでおそばやさんに行ったときのこと。

20代前半と見受けられる女性スタッフが、一人でフロアを切り盛りしていました。オーダーを取る、提供する、下げる、レジ、を一人でこなしています。

その際とても気になったのが「無表情」なこと。

清潔感があり、顔立ちも整っているので、笑顔が出れば人気者になりそうなのですが、言葉も少なく表情がない。

恐らく、人手が足りず、お店全体に余裕がなく、接客の指導ができていないのでしょう。

(お料理が美味しいだけに、接客を良くしたらもっと繁盛しそう。本当にもったいない!)

さて、そんな彼女に、どうしたら笑顔になってもらえるか。

そう思った私は、お会計の際「すごく美味しかった。ありがとう」と笑顔で言ってみました。

すると、彼女はとても驚いた表情で「ありがとうございました」と応えていました。

この反応から「接客=お客様に喜んでいただくこと」ということを知らずにいたように感じられました。

人手がないと、最低限のことしか教えられないのはやむを得ません。しかし、その最低限の中に「お客様に喜んでいただけるよう、まずは笑顔でね」と最初に伝えておけば、そのうえで、やるべきことを積み上げることができます。

彼女が、アルバイトなのか社員なのかわかりませんが、せっかく働くのであれば、お客様に喜んでいただくことが、自分の充実感につながるような体験をしてもらいたい。そう思います。

「お客様に喜んでいただく」という働く上での基本を、ぜひ、伝えていきましょう。